シラバス参照

科目 ★専門事例: 地球市民と技術 
開講科目群 地民 
履修 選択 
年次 2~4 
単位
開講科目ID GLG40300 
開講期・曜日・時限 前期 木曜日 1時限
前期 木曜日 2時限
教職課程との対応  
教員氏名

山本 達也(ヤマモト タツヤ)

備考  



授業テーマ
Course
Theme
本講義のテーマは、「ポスト・グローバル化」とも呼ばれるこれからの地球社会および地域社会を展望するにあたって、技術と社会との関わりについて主に公共政策論や情報社会論的な側面から理解することにある。そのことを通して、望ましい未来への変化に向けたグローバル・シティズンの役割についても考えていく。

具体的には、人類史と技術との関連性、メディアと社会変動、国際関係と先端技術、民主主義と公共政策、デジタルと地域社会、環境問題、経済システム、ライフスタイル、エネルギー、ヘルスケアなど、現代の地球社会および地域社会が直面している「最新」のテーマを軸として、Think Globally, Act Locallyの視点から2020年代の各コミュニティが抱える現状と課題を理解し、グローバル・シティズンとしての役割について検討していく。 
授業概要
Course
Outline
21世紀を生きる地球市民にとって、技術(テクノロジー)への理解は不可欠である。得意か苦手かにかかわらず、現代社会を生きる上でテクノロジーと無縁でいるわけにはいかない。また、自身がライフテーマとして取り組もうとする社会的諸課題に向き合うにあたって、課題解決に向けたアプローチ方法を検討する上で、テクノロジーへの理解は有益な視点を与えてくれることになるだろう。

実際のところ、現代社会は、技術とその応用が急速に進化し続ける中で、常に変化している。情報技術の飛躍的な進歩、AIの台頭、デジタルメディアの普及、そしてさらなる先端技術の開発競争の加速は、我々の生活、仕事、そして社会の構造自体に大きな変革をもたらしている。

これらの技術革新は、新しい機会を創出する一方で、倫理的、社会的、政治的な課題も引き起こしている。たとえば、デジタルデバイドの問題、AIをめぐる倫理的規制、プライバシーの保護、サイバーセキュリティの強化などが挙げられる。このような背景の下で、技術と社会の相互作用を理解し、これらの課題に対して効果的に対応できる能力を身に付けることは、21世紀を生きるグローバル・シティズンにとって不可欠な素養となる。

本講義は、技術が人類史に与えてきた影響を探り、現代社会におけるその役割と未来への展望の理解を主に公共政策論や情報社会論の知見を手がかりに検討していく。技術進化の社会への影響を考察することは、私たちが直面している多くの社会的課題に対する洞察を深め、解決策を見出すための重要なステップとなり得る。また、本講義を通して、履修者たちが、技術の生み出す様々な社会的・倫理的問題についての理解を深め、技術の急速な変化に対応しつつ、責任ある地球市民(グローバル・シティズン)として行動するための基盤を築くことを目指して展開される。

なお、本講義は、単に担当教員による講義形式の情報伝達にとどまらず、ディスカッション、ケーススタディ、グループプロジェクトなどを通じて、学生が批判的思考、創造的解決策の提案、Think Globally, Act Locallyな視点を獲得することを目指す。 
学生が授業内で
PCを使用する科目
yes 
実務経験のある
教員による科目
no 
実務経験との関連
(経験ありの場合のみ)
英語で授業を行う科目
Whether this class will be
conducted all in English (yes/no)
no 
課題解決型学習を取り入れている科目
Problem-solving learning method
is used in class (yes/no)
no 
討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている科目
There are discussions/debates
in class (yes/no)
yes 
グループワークを取り入れている科目
There are group works in class
(yes/no)
yes 
発表(プレゼンテーション)を取り入れている科目
There are presentations in class
(yes/no)
yes 
フィールドワーク、実習、実験、実技を取り入れている科目
There are
fieldworks/training/experiments/
practices in class (yes/no)
no 
到達目標
Aim/goal
・歴史、文化、経済、政治などの諸側面において技術が社会にどのような影響を及ぼしてきのたか、どのような未来展望へと応用可能なのかについて公共政策論や情報社会論の知見も踏まえた上で理解できるようになる。

・地球社会が抱える諸問題に対して、わかりやすい「表面的な解決」で満足することなく、学問的な視点から本題の本質を捉えようとする知的探求のアプローチ方法と枠組みへの理解を得る。

・「Think Globally, Act Locally」の視点を軸に、地球社会が抱える諸問題を解決していく上でのグローバル・シティズンの役割について自身の見解を第三者と議論できるようになる。 
授業計画
Course Plan
第1回 人類史と技術:技術はどのように人類史を塗り替えてきたのか? 
第2回 ネットワークとカルチャー:ネットワークの組み替えとカルチャーの転換 
第3回 メディアをめぐる技術と社会変動:オールドメディア・ニューメディア・Web3 
第4回 先端技術をめぐる国際関係:米中の対立とアジアの未来 
第5回 民主主義のバージョンアップ:技術は「民主主義の後退」を乗り越えられるのか? 
第6回 公共政策をめぐるデザイン:意味のイノベーションとデザイン思考 
第7回 Digital meets Local:地方都市の未来と技術との関係を考える 
第8回 Digital meets Green:国立公園のアップデートに向けた事例から 
第9回 地域通貨の可能性と課題:市場経済と贈与経済のハイブリッド化への挑戦 
第10回 デジタルノマド:テクノロジー×キャリア×旅が示す未来像 
第11回 エネルギー関連の技術が示す未来展望:グローバル化の逆回転の先に広がる21世紀の社会モデル 
第12回 テクノロジーの進化とヘルスケア:データも駆使した予測医療の未来 
第13回 22世紀に向けた社会変革のためのデザインと技術:Think Globally, Act Locallyの視点から 
授業以外の学修
What Students
are expected
to do
outside of the class
授業に関連する「課題文献」を各回ごとに指定する。履修者は、授業開始までに「課題文献」を読んだ上で、「授業前課題」に対する自身の見解を用意しておくことが求められる。

本講義は、2コマ続き(4単位)の科目として提供される。特に2コマ目は、クラス内でのディスカッションを中心に講義が進められる。履修者は、「課題文献」を中心に、クラス内でのディスカッションが十分にできるよう用意しておくことが求められる。 
評価方法
Evaluation
授業前課題の内容と提出状況(30%)授業内ディスカッションへの参加度や授業内課題への取り組み状況などの平常点(20%)、グループプレゼンテーション(20%)、授業内小テスト(30%)の総合評価とする。

また、授業内で使用した動画資料等に対する感想・コメントシートなど授業中の提出物は基本的に平常点の一部であるが、特に熱心なものについては平常点への加点の対象とする。 
課題(試験やレポート等)に対する
フィードバックの方法
Feedback methods on assignments
Googleクラスルームのコメント機能を通したフィードバック及び、授業内における口頭でのフィードバックを行う。 
履修前提要件
Prerequisites
履修にあたって、特に公共政策論や情報社会論に関する前提知識は問わない。関心があって、意欲がある学生であれば、誰でも履修可能である。ただし、授業全般を通して「国際ニュース」および「国内外の公共政策」に関連する事柄を扱うことになるため、新聞の「国際面」等、日頃からニュースに目を通す習慣をつけておくことが望ましい。 
関連する
ディプロマポリシー
GDP1, GDP3 
使用テキスト
Textbook
to be used,
if any
必ず読まなければならない本や文献(購入する必要はないが、図書館等で参照を要するテキスト)Required books or materials (No purchase necessary, but students need to refer to them at places like libraries.)
読むことを推奨する本や文献(購入する必要はないが、図書館等で参照を要するテキスト)Recommended books or materials, if any. (No purchase nesessary, but students need to refer to them at places like libraries.)
テキストに
関する
連絡事項
Remarks
concerning
the text book,
if any
更新日付 2024-01-03 17:03:22.385


PAGE TOP