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科目 ※★英語学特殊講義Ib 
開講科目群 英文 
履修 選択 
年次 3・4年次 
単位
開講科目ID ELSP3750 
開講期・曜日・時限 後期 火曜日 4時限
教職課程との対応  
教員氏名

佐藤 陽介(サトウ ヨウスケ)

備考  



授業テーマ
Course
Theme
この講義は、理論言語学の代表分野である、形態論と意味論の入門講義です。今年は、語形成論で研究されている現象のうち、特に意味との関わりの強い現象を取り上げ、英語と日本語の多彩な例に基づいて最近の研究動向を紹介します。 
授業概要
Course
Outline
最近の形態論と意味論で活発に議論されている研究を紹介します。具体的テーマとしては、語の形態的・意味的性質、語彙意味論の諸概念、特質構造と多義性、複合名詞の意味解釈、語彙概念構造、名詞転換動詞、動詞転換名詞、名詞+動詞の複合語、動作主名詞、派生接辞、複合動詞、などにかかわる興味深い現象を、日英両言語からデータを引きながら説明します。また、講義には内容確認問題、応用問題、そして思考力養成型の発見問題を数多く取り入れ、受講者のみんなが学期末までに自らの研究課題を見つけていくよう指導します。 
学生が授業内で
PCを使用する科目
yes 
実務経験のある
教員による科目
no 
実務経験との関連
(経験ありの場合のみ)
英語で授業を行う科目
Whether this class will be
conducted all in English (yes/no)
no 
課題解決型学習を取り入れている科目
Problem-solving learning method
is used in class (yes/no)
yes 
討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている科目
There are discussions/debates
in class (yes/no)
yes 
グループワークを取り入れている科目
There are group works in class
(yes/no)
no 
発表(プレゼンテーション)を取り入れている科目
There are presentations in class
(yes/no)
no 
フィールドワーク、実習、実験、実技を取り入れている科目
There are
fieldworks/training/experiments/
practices in class (yes/no)
no 
到達目標
Aim/goal
まず、形態論、意味論の諸概念を具体例を使って自分の言葉で説明できるようになります。さらに、毎回の講義に未解決の問題を紹介することにより、確立された理論や公式を丸暗記するのではなく、受講者本人が自分でデータを収集し研究課題を見つけ、最終的には論文やレポートが書けるようになります。 
授業計画
Course Plan
第1回 オリエンテーション(講義の流れの説明、成績評価、持ち帰り型中間テスト・期末テストの解説) 
第2回 語の基本的性質 (語の形態的緊密性と意味) 
第3回 語彙意味論 (意味の捉え方、含蓄的意味と語形成の関連、意味拡張) 
第4回 特質構造と多義性 (多義性と辞書、特質構造、生成レキシコン) 
第5回 複合名詞の意味解釈 (2種類の複合語、複合名詞の意味、特質構造と複合名詞) 
第6回 語彙概念構造 (動詞の意味分解、状態と変化、使役、変項と定項) 
第7回 名詞転換動詞 (名詞転換動詞の意味分類、変項位置への名詞概念の代入、位置動詞と物材動詞) 
第8回 動詞転換名詞 (名詞化の種類、出来事名詞、モノ名詞、名詞化と視点の関係) 
第9回 ここまでのまとめと演習問題の答え合わせ 
第10回 持ち帰りテストとその解説・フィードバック 
第11回 名詞 + 動詞型の複合語 (名詞用法の動詞由来複合語、述語としての動詞由来複合語など) 
第12回 動作主名詞の意味(英語の-erの多義性、-er名詞の特質構造、動作主名詞の個体解釈と事態解釈) 
第13回 派生接辞の意味と機能 (接辞の意味機能、接辞の様々な意味、接辞と語彙概念構造) 
第14回 複合動詞と句動詞 (日本語の複合動詞と英語の句動詞、統語的複合と語彙的複合、項構造の合成) 
第15回 持ち帰り期末テストとその解説・フィードバック 
授業以外の学修
What Students
are expected
to do
outside of the class
教科書の各章を理解するだけでなく、そこに上がっている多くの練習問題・レポートの課題・研究テーマに取り組み自分の面白いと思える研究課題を一つでも学期末までに見つけること。 
評価方法
Evaluation
平常点と講義への積極的参加態度 (20%)、持ち帰り型期末レポート(80%) 
課題(試験やレポート等)に対する
フィードバックの方法
Feedback methods on assignments
持ち帰り型期末レポートについては、その締め切りの前の週に問題の趣旨の解説を行い、締め切り日には教員による模範解答を通じて答え合わせを行います。 
履修前提要件
Prerequisites
この講義で解説する分野はまだまだ発展途上で、初心者と専門家の差はそんなにありません。よって、初めての人が新しい発見をすることも十分あり得ます。この講義では積極的に自ら考え自分のテーマを見つけたいという貪欲な学生であれは、前提知識を問わず、誰でも歓迎します。 
関連する
ディプロマポリシー
EDP1 EDP2 EDP3 EDP4 EDP5 
使用テキスト
Textbook
to be used,
if any
必ず読まなければならない本や文献(購入する必要はないが、図書館等で参照を要するテキスト)Required books or materials (No purchase necessary, but students need to refer to them at places like libraries.)
読むことを推奨する本や文献(購入する必要はないが、図書館等で参照を要するテキスト)Recommended books or materials, if any. (No purchase nesessary, but students need to refer to them at places like libraries.)
番号 著者
Author
書名
Title
出版社
Publisher
ISBN 定価
Price
備考
Remarks
1. 竝 木 崇 康  『語形成』  大修館  9784469142129  1600   
2. 大石強  『形態論』  開拓社  978-4758902144  3024   
テキストに
関する
連絡事項
Remarks
concerning
the text book,
if any
教科書以外に、講義中の練習問題で、英単語の意味を調べることが必要な問題があるので、英和辞書もしくは英英辞書を持参するようにしてください (電子辞書も可) 
更新日付 2020-03-09 13:18:57.614


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