授業テーマ Course Theme
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キリスト教古典書講読 神への憧れと探求 – アウグスティヌス『告白』を読む
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授業概要 Course Outline
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本講座では、キリスト教における古典的著作を取り上げ、その講読を通してキリスト教思想について深く学ぶ。
本年度は、アウグスティヌス(Augustine of Hippo, 354-430)の『告白』(Confessiones)を取り上げる。アウグスティヌスは、キリスト教古代世界における最大の思想家であり、また後のキリスト教神学、および思想史に彼が与えた影響は絶大である。しかしアウグスティヌスは、始めから信仰深い人物であったわけではない。むしろ彼は、自らのうちの抑えがたい欲情と戦いながらマニ教、新プラトン主義と知的・精神的遍歴を重ね、最後にキリスト教の信仰にたどり着いた人物である。『告白』は、いわばこうしたアウグスティヌスの葛藤と神探求の生々しい記録である。
われわれは、『告白』を読みながらアウグスティヌスの回心へと至る探求の歩みをたどり、何が彼をしてキリスト教信仰を選び取らせたかを探るとともに私たち自身の神探求(= 神学)の在り方についても考えてみたい。
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学生が授業内で PCを使用する科目
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実務経験のある 教員による科目
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実務経験との関連 (経験ありの場合のみ)
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英語で授業を行う科目 Whether this class will be conducted all in English (yes/no)
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課題解決型学習を取り入れている科目 Problem-solving learning method is used in class (yes/no)
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討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている科目 There are discussions/debates in class (yes/no)
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グループワークを取り入れている科目 There are group works in class (yes/no)
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発表(プレゼンテーション)を取り入れている科目 There are presentations in class (yes/no)
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フィールドワーク、実習、実験、実技を取り入れている科目 There are fieldworks/training/experiments/ practices in class (yes/no)
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到達目標 Aim/goal
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キリスト教の学問的研究に必要とされる基礎知識と研究方法を身につける。
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授業計画 Course Plan
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第1回
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序 - キリスト教思想における信と知
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第2回
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1. アウグスティヌスの生涯とその時代
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第3回
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2. 『告白』という書物
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第4回
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3. 神を呼び求めること(Invocation) - 神探求の問題
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第5回
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4. 嬰児の罪 - アウグスティヌスの原罪説
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第6回
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5. アウグスティヌスの受けた教育
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第7回
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6. 悪の問題 - 愛欲・物欲の問題
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第8回
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7. マニ教入信 - 悪の起源と人間の責任
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第9回
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8. アウグスティヌスの友情論
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第10回
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9. マニ教からの離脱 - 科学・迷信・キリスト教
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第11回
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10. 信じるということ
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第12回
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11. アウグスティヌスの幸福論
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第13回
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12. 新プラトン主義の影響 - キリスト教と哲学
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第14回
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13. キリスト教を生きること - キリスト教における修道の伝統
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第15回
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14. 回心(Conversion)
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授業以外の学修 What Students are expected to do outside of the class
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学生は、必ず前もってテキストを読んでから授業に臨むこと。
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評価方法 Evaluation
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課題(試験やレポート等)に対する フィードバックの方法 Feedback methods on assignments
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毎回の授業で書いてもらうリアクションペーパーについては、その次の授業でコメントする。また学期末レポートについては、採点後コメントを付けて返却する。
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履修前提要件 Prerequisites
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キリスト教についてあまりよく知らない学生でも理解できるように配慮するので積極的に参加して欲しい。
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関連する ディプロマポリシー
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使用テキスト Textbook to be used, if any
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番号
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著者 Author
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書名 Title
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出版社 Publisher
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ISBN
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定価 Price
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備考 Remarks
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1.
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アウグスティヌス
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『告白 I 』
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中公文庫
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978-4-12-205928-3
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895
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2.
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アウグスティヌス
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『告白 II』
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中公文庫
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978-4-12-205929-0
|
895
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3.
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アウグスティヌス
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『告白 III 』
|
中公文庫
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978-4-12-205930-6
|
895
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4.
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アウグスティヌス
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『告白 上』
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岩波文庫
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4-00-338051-7
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5.
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アウグスティヌス
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『告白 下』
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岩波文庫
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4-00-338052-5
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必ず読まなければならない本や文献(購入する必要はないが、図書館等で参照を要するテキスト)Required books or materials (No purchase necessary, but students need to refer to them at places like libraries.)
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番号
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著者 Author
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書名 Title
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出版社 Publisher
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ISBN
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定価 Price
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備考 Remarks
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1.
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矢内原忠雄
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『アウグスティヌス「告白」講義』
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講談社学術文庫
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2.
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山田晶
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『アウグスティヌス講話』
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講談社学術文庫
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13-978-4061591868
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3.
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金子晴勇編
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『アウグスティヌスを学ぶ人のために』
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世界思想社
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4.
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出村和彦
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『アウグスティヌス - 「心」の哲学者』
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岩波新書
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13-978-4004316824
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5.
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宮谷宣史
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『アウグスティヌス』
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講談社学術文庫
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読むことを推奨する本や文献(購入する必要はないが、図書館等で参照を要するテキスト)Recommended books or materials, if any. (No purchase nesessary, but students need to refer to them at places like libraries.)
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テキストに 関する 連絡事項 Remarks concerning the text book, if any
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講読のテキストとしては、訳文が読みやすいので、岩波文庫の服部英次郎訳ではなく、中公文庫に収められている山田晶訳をすすめる。授業では、全三巻のうち第 I 巻と第 II 巻を講読する予定なので、受講生は、中公文庫の山田訳『告白Ⅰ・Ⅱ』を必ず購入のこと。
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更新日付
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2020-01-28 14:22:18.289
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