授業テーマ Course Theme
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この講義では、現代言語学における言語をめぐる代表的な研究方法の一つを紹介します。言語の意味、音声、構造、発話などの様々な側面を横断的に学び、人間言語こそが人間を人間たらしめるものであるという視点を理解し、言語を人間の知性・心の解明につなげていくという壮大な研究方法を紹介します。また、言語研究の諸概念や考え方を十分に理解できるように、受講生に身近な言語である日本語と英語からなるべく例をあげて、言語研究の醍醐味を体感してもらえることもこの講義の大きな目標です。
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授業概要 Course Outline
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前半では、まず現代言語学の中心的課題を整理し、なぜ言語を研究するのかを考えます。その後、言語学の下位分野である音声学、音韻論、形態論、統語論、意味論、語用論の諸概念を説明していきます。後半では、このような多岐にわたる言語知識の理解に基づき、言語獲得の謎、言語の多様性、言語の変化の問題を考え、最新の言語研究の現状と今後の展望をまとめます。
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英語で授業を行う科目 Whether this class will be conducted all in English (yes/no)
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課題解決型学習を取り入れている科目 Problem-solving learning method is used in class (yes/no)
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討議(ディスカッション、ディベート)を取り入れている科目 There are discussions/debates in class (yes/no)
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グループワークを取り入れている科目 There are group works in class (yes/no)
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発表(プレゼンテーション)を取り入れている科目 There are presentations in class (yes/no)
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フィールドワーク、実習、実験、実技を取り入れている科目 There are fieldworks/training/experiments/ practices in class (yes/no)
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到達目標 Aim/goal
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まず、現代言語学の代表的研究方法の一つである、『科学としての言語学』という考え方を理解し実践できるようになります。次に、この言語学の各分野の入門を通じて、今後のより専門的な言語研究を理解する素地を身につけることができます。最後になぜ言語学という分野が魅力的な分野なのか自分の言葉で説明できるようになります。
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授業計画 Course Plan
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第1回
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オリエンテーション(講義の進め方、成績評価と中間・期末テストの解説)
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第2回
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人間の心を探る言語研究 (なぜ言語を研究するのか?)
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第3回
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人間の言語知識とは(無意識の知識、言語能力と言語運用、普遍文法)
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第4回
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言語の音の科学 (音声学)
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第5回
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言語の音パターンの科学 (音韻論)
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第6回
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語形成の科学 (形態論)
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第7回
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文構造の科学 (統語論)
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第8回
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意味の意味とは (意味解釈規則、文の意味表示、指示代名詞と推論)
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第9回
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発話と言語行為 (発話行為、言外の意味とコミュニケーション)
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第10回
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ここまでのまとめと中間テスト対策講座
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第11回
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中間テストとその解説・フィードバック
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第12回
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言語獲得の謎 II (学習可能性の逆説、間違いの生起と消失、否定証拠欠如の問題)
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第13回
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言語獲得の謎 I (言語模倣説、構造依存原理、言語獲得の論理的問題)
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第14回
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ここまでのまとめと期末テスト対策講座
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第15回
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期末テストとその解説・フィードバック
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授業以外の学修 What Students are expected to do outside of the class
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受講生は、各章の内容を理解するだけではなく、添付されている問題集や周りで使われている言語の面白い実例を集めて、この入門で学んだ研究テクニックを使って自分で分析してみること。
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評価方法 Evaluation
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講義への積極的参加と平常点 (20%), 中間テスト (40%), 期末テスト (40%)
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課題(試験やレポート等)に対する フィードバックの方法 Feedback methods on assignments
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履修前提要件 Prerequisites
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使用テキスト Textbook to be used, if any
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番号
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著者 Author
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書名 Title
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出版社 Publisher
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ISBN
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定価 Price
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備考 Remarks
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1.
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大津由紀雄他 (編)
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『言語研究入門 生成文法を学ぶ人のために』
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研究社
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4-327-40130-7
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3500
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必ず読まなければならない本や文献(購入する必要はないが、図書館等で参照を要するテキスト)Required books or materials (No purchase necessary, but students need to refer to them at places like libraries.)
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読むことを推奨する本や文献(購入する必要はないが、図書館等で参照を要するテキスト)Recommended books or materials, if any. (No purchase nesessary, but students need to refer to them at places like libraries.)
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テキストに 関する 連絡事項 Remarks concerning the text book, if any
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更新日付
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2019-01-16 13:54:38.624
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