授業テーマ Course Theme
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授業概要 Course Outline
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近年、テロの頻発とそれを軍事力によって押さえ込もうとする動きによって、世界は深刻な暴力連鎖に陥っている。どうすればその状態から抜け出し少しでも平和の方向に向かうことが出来るだろうか。そのために日本は何をすべきなのだろうか。この授業では先ず、最上敏樹著『いま平和とは』を読みながら、私たちが平和の問題に向き合おうとするとき、国際関係のどのような現象に着目すべきかを学ぶこととしたい。次に、木畑洋一著『二十世紀の歴史』をテキストに、20世紀を特徴づけてきた帝国主義世界体制の形成・確立・動揺・解体のプロセスを考察しながら、私たちがいまどのような地点に立ち、どこへ向かおうとしているのかについて理解を深める。さらに日本にとって未解決の問題である近隣諸国との「戦後和解」についても考察する。戦後70年が経過したにも拘わらず、なぜ日本と近隣諸国との間には軋轢が絶えないのだろうか。小菅伸子著『戦後和解』を参考に、「成功例」とされる日英間の和解に学びながら、日中・日韓の和解がどうすれば可能になるのかを探って行きたい。DVDも活用する。
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授業を全て英語で行う科目 This class will practice all in English.
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到達目標 Aim/goal
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日本人がかかわった戦争・植民地政策や戦後和解の問題について基礎的知識を獲得し、国際関係に関する理解を深める。テキストを読み、まとめ、プレゼンし、議論することができるようになることを目指す。
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授業計画 Course Plan
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第1回
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授業の進め方と分担決定
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第2回
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「新らしい戦争」の時代
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第3回
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国連による平和
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第4回
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国際人道法と国際刑事裁判所
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第5回
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人間の安全保障
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第6回
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人道的介入
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第7回
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NGOの役割
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第8回
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核と殲滅の思想
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第9回
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ラマラ・コンサートについて
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第10回
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絶望から和解へ
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第11回
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隣人との平和
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第12回
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帝国主義時代のはじまりー1
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第13回
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帝国主義時代のはじまりー2
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第14回
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第一次世界大戦とその後の帝国世界の動揺ー1
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第15回
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まとめ
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第16回
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第一次世界大戦とその後の帝国世界の動揺ー2
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第17回
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世界恐慌から第二次世界大戦にいたる帝国世界の再編ー1
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第18回
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世界恐慌から第二次世界大戦にいたる帝国世界の再編ー2
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第19回
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第二次世界大戦後の脱植民地化ー1
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第20回
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第二次世界大戦後の脱植民地化ー2
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第21回
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戦後和解とは何か
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第22回
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忘却から戦争犯罪裁判へー1
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第23回
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忘却から戦争犯罪裁判へー2
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第24回
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日本とドイツの異なる戦後ー1
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第25回
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日本とドイツの異なる戦後ー2
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第26回
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英国との関係修復ー1
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第27回
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英国との関係修復ー2
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第28回
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日中和解の可能性ー1
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第29回
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日中和解の可能性ー2
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第30回
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まとめ
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学習活動 【授業前】 What Students are expected to do before class
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報告者はテキストの担当部分を読み、内容をレジュメにまとめ全員に配布し、約15分で発表できるよう準備する。報告者以外の学生も必ず授業で扱う章を読み質問等を考えてくること。
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学習活動 【授業中】 What Students are expected to do in class
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報告者は、レジュメを配布し、それにそって担当部分を説明し、その内容について、自分の意見を述べる。それ以外の学生も全員が必ず発言すること。
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学習活動 【授業後】 What Students are expected to do after class
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よくわからなかった点についてテキストを再読・再考し、関連の参考文献等にあたるなどして、理解を深める。
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評価方法 Evaluation
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レポーターとしての報告と出席、毎回の議論への積極的参加(50%)、ならびに年2回の学期末のレポート(50%)による。
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履修前提要件 Prerequisites
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使用テキスト Textbook to be used, if any
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番号
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著者 Author
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書名 Title
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出版社 Publisher
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ISBN
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定価 Price
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備考 Remarks
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1.
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最上敏樹
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『いま平和とは』
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岩波書店(岩波新書)
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2.
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木畑洋一
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『二〇世紀の歴史』
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岩波書店(岩波新書)
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3.
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小菅信子
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『戦後和解』
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中央公論社(中公新書)
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参考書 Reference Book, if any
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テキストに 関する 連絡事項 Remarks concerning the text book, if any
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更新日付
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2018-01-16 22:45:23.523
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