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科目 日本文化史演習III 
開講科目群 文化史学科 
履修 選択 
年次 3・4 
単位
開講科目ID 10186500 
開講期・曜日・時限 通年 月曜日 3時限
教職課程との対応 教職課程(教科に関する科目) 
教員氏名

梅澤 秀夫(ウメザワ ヒデオ)

備考  



授業テーマ
Course
Theme
日本近世文化史の研究方法を学ぶ 
授業概要
Course
Outline
日本近世文化史の研究方法を学ぶ授業である。広く日本近世の文化に関わる諸問題を取り上げ、その研究方法や基礎的な知識を修得することを目指す。こうした分野の問題について、自分で調査・研究をして行くとしたら、どのような史料・文献があるか、それをどう調べるか、得られた史料・文献をどう読むか、といったことを学ぶ。更にそれを自分が関心を持つテーマについて応用し、その成果を演習の場で発表し、質疑応答を行い、レポートにまとめる作業を通じて、研究を形にし、深化して行くことを体験する。
 今年度は寛政11年以降、幕府が蝦夷地を直轄した(第一次幕領化)時期の関連史料を集めた『休明光記附録』に治められた文書を基本史料とし、近世の北方問題について、関連する史料と論文を読んでいく。
 演習の内容は、参加者の人数や関心に柔軟に対応しなければならないので、詳細は1回目の授業を行ってから決定するが、大雑把な区分としては、前期は上記のテーマを中心に、それに関連する史料や論文を読み、調査・研究の方法を学ぶことが主な課題である。後期もそれを継続しつつ、前期に学んだ研究方法を応用して、参加者各自が自分で設定したテーマについて研究した成果を発表し、それに関する質疑応答や討論も行う(卒業論文のテーマにつながることが多い)。 
授業を全て英語で行う科目
This class will
practice all in English.
× 
到達目標
Aim/goal
1.日本近世文化史研究に必要な、候文を中心とした史料の読解力、解釈力を高める。
2.史料の批判的な読み方を学ぶ。
3.研究論文を読み、その内容を把握し、疑問点・批判すべき点を整理する能力を身につける
4.研究上の問題について、生産的な議論を戦わせることができるようになる。 
授業計画
Course Plan
第1回 授業の概要説明に続き、日本近世文化史研究に必要な主要な検索書について説明し、図書館で配置場所や実際の検索作業を経験する。
(以下の授業計画は参加者が10名と想定した場合。実際には参加者数により調整する) 
第2回 蝦夷地の第一次幕領化とその周辺の諸問題について、概要を説明するとともに、それに関連して調査すべきテーマを設定し、参加者に割り当てる。 
第3回 史料『休明光記附録』所収の諸文書を、慣れるまで担当者を決めずに少しずつ読み進めるとともに、前回割り当てたテーマについての調査結果を順次発表する。参加者1・2による割り当てテーマの発表 
第4回 前回に続き、史料を読み進めるとともに、割り当てたテーマについて発表する。
参加者3・4による割り当てテーマの発表 
第5回 前回に続き、史料の読解、割り当てテーマの発表。
参加者5・6による割り当てテーマの発表 
第6回 前回に続き、史料の読解、割り当てテーマの発表。
参加者7・8による割り当てテーマの発表。
史料の一定部分を予め参加者に割り当て、読解の準備 
第7回 前回に続き、史料の読解、割り当てテーマの発表。
参加者9・10による割り当てテーマの発表
関連論文リストを配布、担当者を決め、報告の準備 
第8回 史料の割り当てられた部分について、担当者が読解、解釈し、全員で検討する(参加者1・2) 
第9回 史料の読解(参加者3・4)。
この頃から、関連論文を各自ダウンロードし、自分が割り当てられたものを読み、内容を整理し、発表の準備にとりかかる。 
第10回 史料の読解(参加者5・6) 
第11回 同上史料の読解(参加者7)
予め割り当てた関連論文について、担当者が発表し、全員で検討する(参加者1) 
第12回 史料の読解(参加者8)
論文の検討(参加者2) 
第13回 史料の読解(参加者9)
論文の検討(参加者3)
後期に予定している、各自の自由なテーマでの研究発表について、考えているテーマを確認。 
第14回 史料の読解(参加者10)
論文の検討(参加者4)
後期の研究発表についてのアドバイス等 
第15回 前期のまとめ 
第16回 参加者の自由なテーマでの研究発表と質疑応答(参加者1) 
第17回 参加者の自由なテーマでの研究発表と質疑応答(参加者2) 
第18回 参加者の自由なテーマでの研究発表と質疑応答(参加者3) 
第19回 参加者の自由なテーマでの研究発表と質疑応答(参加者4) 
第20回 参加者による自由なテーマでの研究発表と質疑応答(参加者5) 
第21回 参加者による自由なテーマでの研究発表と質疑応答(参加者6) 
第22回 参加者による自由なテーマでの研究発表と質疑応答(参加者7) 
第23回 参加者による自由なテーマでの研究発表と質疑応答(参加者8) 
第24回 参加者による自由なテーマでの研究発表と質疑応答(参加者9) 
第25回 参加者による自由なテーマでの研究発表と質疑応答(参加者10) 
第26回 予め割り当てた関連論文について、担当者が発表し、全員で検討する(参加者5・6) 
第27回 論文の検討(参加者7・8) 
第28回 論文の検討(参加者9・10) 
第29回 これまでに読んだ史料・論文を踏まえ、テーマを決めて議論 
第30回 後期のまとめ 
学習活動
【授業前】
What Students
are expected
to do
before class
次の回に授業で扱うことになる史料と論文を予め読み、問題点を整理し、それについて議論する準備をする。それとともに、近世文化史のなかで、自分が関心を持つテーマを設定し、それに関連する文献や資料を読み進め、必要に応じて教員に相談し、後期の研究発表に備える。 
学習活動
【授業中】
What Students
are expected
to do
in class
原則として毎回全員が意見を述べ、議論に参加するようにする。 
学習活動
【授業後】
What Students
are expected
to do
after class
議論した内容を整理してまとめておく 
評価方法
Evaluation
 授業での発言、議論への貢献度で30%、前後期末に提出するレポートが40%、後期の研究発表の評価が30%の比重をしめる。なお、出席回数が3分の2に満たない者は単位を取得できない。それ以上でも欠席が多い場合は最高30%まで減点する。 
履修前提要件
Prerequisites
 2年次の「入門演習(日本史)」を履修していることが望ましいが、そうでない場合は相談すること。
 できるだけ、日本文化史特殊講義Ⅲabを併せて履修することが望ましい。 
使用テキスト
Textbook
to be used,
if any
参考書
Reference
Book,
if any
テキストに
関する
連絡事項
Remarks
concerning
the text book,
if any
 必要に応じ、主として「学びの泉」を通して、史料・論文のコピーを配布する。 
更新日付 2017-01-19 14:07:05.012


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