授業テーマ Course Theme
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授業概要 Course Outline
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平和の問題を考えるとき、過去にどのような経緯をへて人々が戦争にむかったのかを知ることが重要である。戦争を避けたいと思っていた人が少なからずいたにもかかわらず、起こった戦争も過去にはみられるからである。なぜそのような事態を招いてしまったのだろうか。このことを日本の歴史の文脈において考察するために、前期は、加藤陽子著『戦争まで-歴史を決めた交渉と日本の失敗』を読む。同書は、東大教授の加藤氏が、高校生を対象におこなった授業をもとに出版した『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』の第二弾とも言うべき書物である。戦前の日本は、戦争にいたるまでに三度の重大な選択を迫られた。満州事変後のリットン報告書、日独伊三国軍事同盟、日米交渉である。その時日本はなぜより良い道を選ぶことができなかったのだろうか。これらの事例を多面的に分析しながら考えてみたい。後期は、最上敏樹著『いま平和とは』を読みながら、国際関係に関する基礎知識の習得につとめ、日本が今後国際平和のためにいかなる役割を果たしていくべきかを考える。最終的には各自の関心にそったテーマに関する研究発表もおこなう予定である。
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授業を全て英語で行う科目 This class will practice all in English.
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到達目標 Aim/goal
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日本人がかかわった戦争や国際関係についての基礎知識を獲得し、戦争と平和の問題に関する理解を深める。テキストを読み、まとめ、プレゼンし、議論することができるようになることを目指す。
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授業計画 Course Plan
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第1回
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この授業をどうすすめるか。報告の分担決定。
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第2回
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国家が歴史を書くとき、歴史が生まれるとき(1)
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第3回
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国家が歴史を書くとき、歴史が生まれるとき(2)
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第4回
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国家が歴史を書くとき、歴史が生まれるとき(3)
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第5回
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リットン報告書の問いかけと日本の選択(1)
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第6回
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リットン報告書の問いかけと日本の選択(2)
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第7回
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リットン報告書の問いかけと日本の選択(3)
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第8回
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日独伊三国軍事同盟を選択した背景(1)
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第9回
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日独伊三国軍事同盟を選択した背景(2)
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第10回
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日独伊三国軍事同盟を選択した背景(3)
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第11回
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開戦前の日米交渉と日本の選択(1)
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第12回
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開戦前の日米交渉と日本の選択(2)
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第13回
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開戦前の日米交渉と日本の選択(3)
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第14回
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開戦前の日米交渉と日本の選択(4)
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第15回
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まとめ
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第16回
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「新しい戦争」の時代
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第17回
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国連による平和
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第18回
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国際人道法と国際刑事裁判所
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第19回
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人間の安全保障
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第20回
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人道的介入
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第21回
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NGOの活躍
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第22回
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核と殲滅の思想
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第23回
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絶望から和解へ
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第24回
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隣人との平和
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第25回
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各自の研究発表(1)
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第26回
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各自の研究発表(2)
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第27回
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各自の研究発表(3)
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第28回
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各自の研究発表(4)
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第29回
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各自の研究発表(5)
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第30回
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まとめ
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学習活動 【授業前】 What Students are expected to do before class
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報告者はテキストの担当部分を読み、内容をレジュメにまとめ全員に配布し、約15分で発表できるよう準備する。報告者以外の学生も必ず授業で扱う章を読み質問等を考えてくること。
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学習活動 【授業中】 What Students are expected to do in class
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報告者は、レジュメを配布し、それにそって担当部分を説明し、その内容について、自分の意見を述べる。それ以外の学生も全員が必ず発言すること。
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学習活動 【授業後】 What Students are expected to do after class
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よくわからなかった点についてテキストを再読・再考し、関連の参考文献等にあたるなどして、理解を深める。
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評価方法 Evaluation
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レポーターとしての報告と出席、毎回の議論への積極的参加(50%)、ならびに年2回の学期末のレポート(50%)による。
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履修前提要件 Prerequisites
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使用テキスト Textbook to be used, if any
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番号
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著者 Author
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書名 Title
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出版社 Publisher
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ISBN
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定価 Price
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備考 Remarks
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1.
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加藤陽子
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『戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗』
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朝日出版社
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1700円+税
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2.
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最上敏樹
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『いま平和とは』
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岩波(新書)
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780円+税
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参考書 Reference Book, if any
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テキストに 関する 連絡事項 Remarks concerning the text book, if any
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更新日付
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2017-01-17 22:38:16.557
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