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科目 日本古典文学演習4 
開講科目群 日本語日本文学科 
履修 選択 
年次 2~4 
単位
開講科目ID 10016700 
開講期・曜日・時限 通年 水曜日 3時限
教職課程との対応 教職課程(教科に関する科目) 
教員氏名

佐伯 孝弘(サエキ タカヒロ)

備考  



授業テーマ
Course
Theme
井原西鶴の浮世草子を読む 
授業概要
Course
Outline
西鶴の浮世草子作品(『好色一代男』『諸艶大鑑』『西鶴諸国ばなし』『武道伝来記』『武家義理物語』『日本永代蔵』『世間胸算用』『万の文反古』』『西鶴置土産』『本朝二十不孝』等)の中から、傑作とされる話をピックアップして読んで行く。テーマ作家と言われる西鶴の短編につきキーワードに注目しつつ、各編の主題を考察する。
 当該話に関する先行論文を検討することで、研究文献の検索・収集方法や作品論の研究方法を習得する。また、西鶴作品には当時の世相が生き生きと描かれており、遊里と遊女、武士の敵討、男色といった当時の風俗や時代背景に関する解説も交えながら進めたい。 
授業を全て英語で行う科目
This class will
practice all in English.
× 
到達目標
Aim/goal
近世文学を読むための読解力(近世語や近世風俗に関する知識等)を養うと共に、先行研究の検索・収集の方法にも慣れ、将来の卒論作成に備える。合わせて、近世文学は世俗の生活と密着しているため、近世社会に関する諸々の事柄(歴史・風俗・流行・事件・思想など)を調べるための基本文献を知る。 
授業計画
Course Plan
第1回 オリエンテーション(講義) 
第2回 西鶴の伝記につき概説(講義) 
第3回 西鶴の諸作品につき概説(講義) 
第4回 近世の遊里・遊女につき概説(講義) 
第5回 近世の遊里・遊女につき概説・続き(講義) 
第6回 近世の貨幣・敵討等につき概説(講義) 
第7回 好色物『好色一代男』巻5の1「後は様つけて呼」(講義) 
第8回 好色物『好色一代男』巻5の1「後は様つけて呼」・続き(講義) 
第9回 好色物『好色一代男』巻5の1「後は様つけて呼」と典拠(講義) 
第10回 好色物『諸艶大鑑』巻5の3「死ば諸共の木刀」(以下、学生による発表) 
第11回 好色物『諸艶大鑑』巻5の3「死ば諸共の木刀」・続き 
第12回 雑話物『西鶴諸国ばなし』巻1の4「傘の御託宣」 
第13回 雑話物『西鶴諸国ばなし』巻4の2「忍び扇の長哥」 
第14回 雑話物『西鶴諸国ばなし』巻4の2「忍び扇の長哥」・続き 
第15回 前期のまとめ(講義) 
第16回 観劇する歌舞伎演目の解説(講義)、及び武家物『武道伝来記』巻7の4「愁の中へ樽肴」(以下、学生による発表) 
第17回 武家物『武道伝来記』巻7の4「愁の中へ樽肴」・続き 
第18回 武家物『武家義理物語』巻1の5「死ば同じ浪枕とや」 
第19回 武家物『武家義理物語』巻1の5「死ば同じ浪枕とや」・続き 
第20回 雑話物『万の文反古』巻2の3「京にも思ふやう成事なし」 
第21回 雑話物『万の文反古』巻2の3「京にも思ふやう成事なし」・続き 
第22回 町人物『世間胸算用』巻3の3「小判は寝姿の夢」 
第23回 町人物『世間胸算用』巻3の3「小判は寝姿の夢」・続き 
第24回 町人物『西鶴置土産』巻2の2「人には棒振むし同前におもはれ」 
第25回 町人物『西鶴置土産』巻2の2「人には棒振むし同前におもはれ」・続き 
第26回 雑話物『本朝二十不孝』巻1の1「今の都も世は借物」 
第27回 雑話物『本朝二十不孝』巻1の1「今の都も世は借物」・続き 
第28回 町人物『日本永代蔵』巻2の3「才覚を笠に着る大黒」 
第29回 町人物『日本永代蔵』巻2の3「才覚を笠に着る大黒」・続き 
第30回 観劇する浄瑠璃演目の解説、及び年間を通してのまとめ(講義) 
学習活動
【授業前】
What Students
are expected
to do
before class
 年間1回、自身の発表が回って来る際には、事前に発表用レジュメを準備。発表予定者は、必ず発表日前日までに、作成したレジュメを一セット佐伯へ提出すること。
 担当者以外の履修者は、授業で扱う話(テキストの該当章)を事前に読んで、主題読解のポイントとなるキーワードを抽出して来る。 
学習活動
【授業中】
What Students
are expected
to do
in class
自主的に発言するなど、積極的に授業に参加。授業時に紹介される諸文献・諸資料に触れる。 
学習活動
【授業後】
What Students
are expected
to do
after class
授業時に紹介した諸文献につき、自身図書館で当たってみるのが望ましい。

※近世の庶民の風俗や思想に触れる好材料たる歌舞伎・浄瑠璃の観劇会や、江戸名所の散策も行う予定。 
評価方法
Evaluation
夏休みに課すレポートと年1回の口頭発表の評価に、平常点を加味して行う。 
履修前提要件
Prerequisites
歌舞伎・浄瑠璃の観劇会の、チケット代は自己負担。 
使用テキスト
Textbook
to be used,
if any
番号 著者
Author
書名
Title
出版社
Publisher
ISBN 定価
Price
備考
Remarks
1. 小池正胤他編  『西鶴作品選』  おうふう  978-4273009502   1470   
参考書
Reference
Book,
if any
番号 著者
Author
書名
Title
出版社
Publisher
ISBN 定価
Price
備考
Remarks
1. 江本裕・谷脇理史編  『西鶴事典』  おうふう  4-273-02918-9 C3593  19000   
2. 岡本勝・雲英末雄編  『【新版】近世文学研究事典』  おうふう  4-273-03384-4 C0591  3800+税  購入することが望ましい。 
3. 江本裕・谷脇理史  『西鶴のおもしろさ―名篇を読む』  勉誠出版  4-585-00267-7  950   
テキストに
関する
連絡事項
Remarks
concerning
the text book,
if any
参考書のうち『【新版】近世文学研究事典』は、希望学生に対し佐伯が出版社に直接仲介して割引価格で購入し、講義内で配る。 
更新日付 2017-01-11 04:37:38.021


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