シラバス参照

科目 日本古典文学演習2 
開講科目群 日本語日本文学科 
履修 選択 
年次 2~4 
単位
開講科目ID 10016300 
開講期・曜日・時限 通年 金曜日 4時限
教職課程との対応 教職課程(教科に関する科目) 
教員氏名

藤井 由紀子(フジイ ユキコ)

備考  



授業テーマ
Course
Theme
中古文学で研究方法を実践的に学ぶ 
授業概要
Course
Outline
次年度、中古文学を対象として卒業論文を執筆することを予定している人を主たる対象として、研究方法の基礎を習得してもらうための演習である。前期は、卒論執筆のために身につけるべき調査方法等を学ぶとともに、実際に、短編物語集『堤中納言物語』中の数編を読み進め、問題点の見つけ方・論証の方法等を考察・検討していく。後期は、前期の成果を踏まえ、各自テーマを立てて、自由発表をする。受講者全員で討議を行い、考察を深め、卒論への足場を完成させる。 
授業を全て英語で行う科目
This class will
practice all in English.
× 
到達目標
Aim/goal
・注釈書や先行研究に触れ、諸説を整理し、問題点を発見できるようになる。
・自分の関心のありかを定め、卒業論文へ向けて問題提起ができるようになる。
・口頭発表を通して、論理的に相手に説明するスキルを身に付ける。
・レポートを完成させ、論理的な文章を書くことに慣れる。 
授業計画
Course Plan
第1回 オリエンテーション 
第2回 中古文学の研究方法(1)─何をどのように調べるか(講義) 
第3回 中古文学の研究方法(2)─問題点の見つけ方(講義) 
第4回 中古文学の研究方法(3)─論の立て方(講義) 
第5回 発表と共同討議(1)─「このついで」冒頭部 
第6回 発表と共同討議(2)─「このついで」第一話 
第7回 発表と共同討議(3)─「このついで」第二話 
第8回 発表と共同討議(4)─「このついで」第三話 
第9回 発表と共同討議(5)─「虫愛づる姫君」姫君の設定 
第10回 発表と共同討議(6)─「虫愛づる姫君」姫君の主張 
第11回 発表と共同討議(7)─「虫愛づる姫君」親からの評価 
第12回 発表と共同討議(8)─「虫愛づる姫君」女房からの評価 
第13回 発表と共同討議(9)─「虫愛づる姫君」異性との贈答歌 
第14回 発表と共同討議(10)─「虫愛づる姫君」難読箇所の問題 
第15回 まとめ 
第16回 中古文学の研究方法(4)─ジャンル毎の研究の特徴(講義) 
第17回 中古文学の研究方法(5)─テーマ設定の重要性(講義) 
第18回 論文の読み方(1)─先行研究から何を読み取るか(講義) 
第19回 自由発表と共同討議(1)─問題設定が妥当か考える 
第20回 自由発表と共同討議(2)─収集した資料が適切か考える 
第21回 自由発表と共同討議(3)─結論に説得力があるか考える 
第22回 論文の読み方(2)─論証の方法を学ぶ(講義) 
第23回 自由発表と共同討議(4)─討議に参加する 
第24回 自由発表と共同討議(5)─自分の意見を他者に伝える 
第25回 自由発表と共同討議(6)─他者の意見を取り入れる 
第26回 論文の読み方(3)─わかりやすい論文を書くために(講義) 
第27回 自由発表と共同討議(7)─論の構成を考える 
第28回 自由発表と共同討議(8)─資料の使い方を考える 
第29回 自由発表と共同討議(9)─卒論のテーマに繋げる 
第30回 振り返りとまとめ 
学習活動
【授業前】
What Students
are expected
to do
before class
前期は、次回の発表箇所を、全員が読んでくる。発表者は、注釈書や論文にあたり、問題点をレジュメにまとめる。発表者以外の受講者は、疑問点を質問できるように準備しておく。後期は、自身の関心に従ってテーマを決める。何を扱いたいか、十分に検討し、作品本文を読み進めながら、問題点を考える。扱う作品については、発表担当の前週までに、受講者全員に通知する。 
学習活動
【授業中】
What Students
are expected
to do
in class
発表者は、レジュメを使って発表する。発表者以外の受講者も、積極的に質問をすること。受講者全員で討論し、考察を深める。 
学習活動
【授業後】
What Students
are expected
to do
after class
前期は、授業内容を振り返り、本文を再読し、作品内容への理解を深める。後期は、論文構築の方法を自分なりにまとめ直し、卒論への構想を発展させる。 
評価方法
Evaluation
平常点20%、口頭発表40%、レポート40%
レポートは、夏期と年度末に原稿用紙20枚以上の課題を出す。 
履修前提要件
Prerequisites
使用テキスト
Textbook
to be used,
if any
番号 著者
Author
書名
Title
出版社
Publisher
ISBN 定価
Price
備考
Remarks
1. 大槻修  『堤中納言物語(岩波文庫)』  岩波書店  9784003002117  583   
参考書
Reference
Book,
if any
テキストに
関する
連絡事項
Remarks
concerning
the text book,
if any
必要に応じて、授業中にプリントを配布する。 
更新日付 2017-01-17 16:08:33.333


PAGE TOP